国分寺駅前の行列が出来る豚カツ屋さん とんき国分寺店には、豚カツとキャベツの精霊が宿っていた!!

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今回は、国分寺駅のすぐ近くで味わえる「トンカツ」を頂きに。

 

国分寺駅からの徒歩圏には数軒、トンカツ屋さんがあるのですが、今回向かったのは駅南口から歩いて3分の好立地

本店を目黒に持ち、そちらはなんと、食べログ百名店の1つにも数えられる、名店中の名店

その暖簾分けとなり、ここ国分寺でお店を営む

「とんき国分寺店」となります。

 

11:30でも12:00でもなく「11:40」という、エラく中途半端な時間にランチがスタートする同店

ちなみに私が訪れたこの日は、開店ギリギリでの訪問となったのですが、既に待ち客が1組

加えてこの日は、表に手書きのメッセージで

「開店時間が5分遅れます」との一文が(笑)

 

そもそも、30分でなく40分に開店する時点で不思議なお店ですが、そこから更に遅れる5分についても、事前にしっかりアナウンスする部分に、店主の律儀さを感じずにはいられません。

程なくしてオープンした店内、この日はカウンター席を陣取り

目黒にある名店の技を引き継ぐ、トンカツの魅力を国分寺にて堪能していこうと思います!!

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食べログ百名店「とんき」の暖簾を受け継ぐお店、とんき 国分寺店 

11:40開店ながら、5分遅れでのオープンとなったとんき国分寺店

まずは注文から・・・となるのですが、テーブル上にはメニューは無く、カウンター上に掛けられたこちらが

お店で提供されるメニューとなっております。

 

厨房に入るご主人と、ホールを担当している奥様(多分ですが)の2人体制で営業されているこちらのお店

人員を置かない分、メニューも厳選されており、ランチ、夜に限らず提供される品は

・ロースかつ

・ヒレカツ

・串カツ

の3品のみ

これに、ご飯をセットとする定食か、単品での注文かを選択する事が出来ます。

 

私は当然、ガッツリランチとして頂くべく定食を注文するつもりでしたが、先客で並んでいた、1人で訪問されたお父さんは単品にて豚カツを注文

更には、瓶ビールも注文しており、昼であることを忘れさせる様な、至極の時間を過ごされるようです。

 

トンカツをツマミにビールを頂く、国分寺の昼下がり・・・

なるほど、これはオツな味わい方だな。近いうちに今度は私も試してみよう

などと、大人の味わい方を勉強させて貰いつつ、オーダーの方は「ロースカツ定食」を注文。

 

ちなみに、こちらで提供される料理は前述したカツ3品となりますが、それ以外にもお酒のおつまみには

・おしんこ

・冷や奴

・ししゃもの酢漬け

・きゅうりの辛子漬け

・梅のせキュウリ

なども提供されていた様です

 

ししゃもとキュウリでビールを頂きつつ、一本飲み干した頃に訪れるトンカツ・・・

こんな昼の過ごし方を出来る様になったら、完全に1人前の大人ですね

 

とは言え、まだランチの後に仕事を残している私は、若輩者の小僧

おとなしく、ご飯で豚カツを掻き込み、午後の仕事に邁進しようと思います。

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とんきのご主人が揚げる豚カツの所作、ふわふわキャベツに精霊の姿を見た!!

こちら、とんき国分寺店の造りですが、お店に入り、まず目の前にはカウンターが6席ほど

その奥には、座敷席?がある様で(カウンターの位置からは確認出来ないのですが)、私の後に訪れたお客さん達

 

中でもこの日は、家族連れでの訪問が多くあり、それらのお客さんは続々と奥の席へ・・・

どの程度の席が設けられているのか分りませんが、お客さんの流れを見る限り、4組ほどは入れる座敷席が用意されているようです

 

しかし、そんな時間も束の間

12時を回り、少しした頃にはカウンター席も全席埋まり、満席に

平日、しかも月曜日の昼時から、これだけ多くのお客さんが押し寄せる訳ですから、その人気はさすがと言わざるを得ません。

 

そんな光景を眺めつつ、注文から約15分後、本日のランチが提供となりました。

こちらが、とんき国分寺店のロースカツ定食となります。

 

まず一目見て、「・・・ン?」と目を留めてしまうのが、特徴的なトンカツの衣

私はカウンターで、ご主人の一挙手一投足を見逃さず、豚カツを作る様を眺めていたのですが、こちらの衣、2度付けならぬ3度付けなのです

 

豚肉に粉をまぶし、卵、そしてパン粉

普通はこの段階で油の中に放り込まれるトンカツですが、ここ「とんき流」では、この行程をあと2度繰り返し、隅々までじっくり、厚めの衣が付けられるのです。

 

これだけ衣を厚くすることに、一体どんな理由があるのか

調理工程を眺めている間は、その理由が分らずいたのですが、この豚カツを口に運べばその理由も解けるはず

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という訳で、まずはトンカツから頂いてみましょう。

 

こちらのトンカツは、縦に切った後に、更に横にもカットし、一口サイズに切り分けるスタイル

男性ならまだしも、一口が小さい女性にとっては食べやすいサイズでしょう

また男性であっても、トンカツの一口を小ぶりにして貰うことにより、一度に放り込めるご飯の最大量を増やすことが可能

しかも、こことんきでは、ご飯2杯目までが無料でお替わり出来るとあらば、この一口サイズで提供されるカツもまた、お腹一杯食べやすくするサービスと言えそうです(笑)

 

さて、あの謎な衣の3度付けにどんな秘密があるのか、早速頂いてみようとすると・・・

衣が、取れたw

 

それもそのはず、3度も付けている衣なので、重たくなってしまい豚肉からも剥がれやすくなっております

これはむしろ、衣と豚肉を別に食べよという意味合いなのでしょうか?

ひとまずは衣の剥がれた豚肉のみを一口・・・

 

あ、トンカツとは思えない程アッサリしている

衣がタップリの油を吸い上げている反面、厚めの衣でコーティングされた豚肉は、驚くほどサッパリ

一瞬は味付けそのものを薄くすら感じますが、噛みしめる度にジワジワと豚の旨味が染みだしてきて、上品な味わいを感じます

 

むしろ、衣を剥がした豚肉に塩でも振って、アッサリ食べるのも面白いのかも?

と思わせますが、やはり衣があってこそのトンカツ

今度は、衣を剥がさぬ様に気を遣いながら豚肉を一口・・・

 

おぉ、なるほどね!!

油を大量に吸いあげ、更には豚肉から流れる脂をも吸い上げた衣、これ自体が最早調味料なのです

そう、ここの衣は敢えて厚くすることにより、様々な味わいを持たせた調味料と化し、それを豚肉に纏わせることで完成させる、衣と肉の一体感を作り出していたのです。

 

十分な旨味を吸い上げ、サクサクな食感ももたらす衣があれば、ソースも僅かのみで十分

ここに辛子のみ付けながら、豚肉と共に口に運べば、新食感と味わいをもたらすトンカツが完成されるのです

一般的なトンカツとは、かなり解釈の異なる料理と言えるので、これは唯一無二のトンカツと言わざるを得ませんし、それこそが名店として名を馳せる理由なのでしょう。

 

しかし、とんきの攻撃的布陣は、豚カツのみでは終わりません

続いて頂いたこちらの味噌汁・・・・

と、思わせつつ、その正体は豚汁

しかもこの豚汁の具材として使われているのは、豚のバラ肉ではなく豚カツ同様のロース(笑)

 

豚汁としては、あるまじき油の浮き具合を表面からでも確認出来る通り、この豚汁は最早オカズ

豚汁が出てきただけでもサプライズでありながら、そこからすくい上げる豚肉のガッツリ感を頂き、二度のサプライズを体感するものとなります。

 

そんな豚汁への興奮冷めやらぬ間に、再度の驚きを与えてくれるのが、

こちらのキャベツとなります。

 

こことんきでは、店主さんがお一人で厨房に立っている都合上か、予め千切りにしたキャベツとトマトをセットした状態で、お皿をスタンバイされています

つまり、切り立てでもなければ、保存状態についてもそこまで気を遣っていないキャベツ

 

ですが、その保存状態で提供されたとは、到底思えない程、恐ろしくフワッフワに仕上がっているのです

キャベツのような葉物野菜の場合、その繊維質が口に当たるので、サクッとした食感を感じるのが常

しかし、ここのキャベツには、そんな繊維質を一切感じさせず、とにかくフワッフワ

 

なにをどう切り上げれば、こんなふわふわな食感にキャベツを変貌させられるのか、謎は深まるばかり

もしやこちらのご主人、キャベツと豚カツを生業にした精霊か、もしくは妖精か、いやはや仙人なのか

 

その正体までは分らないものの、職人の技術としか説明のしようが無い、唯一無二、他店では見かけることのない、恐ろしいフワフワ食感のキャベツに仕上がっています

このキャベツの軽さがあるからこそ、衣の持つ脂の旨味が引き立ちますし、そして豚カツも生きてくるのでしょう。

 

主役である豚カツに、精魂込めた調理を施していることはもちろんの事ながら

その添え物であるキャベツ、そして汁物となる豚汁、細部に至るまで全てに神が宿ったかの様な丁寧な仕事が溢れかえる、とんき国分寺店

豚カツの百名店として数えられる目黒の本店もさながら、ここ国分寺店にも、細部にまで神が宿った、神仏の様な豚カツを味わう事が出来ました。

 

今回はランチでの訪問となったため、ロースカツ定食をガッツリご飯で頂くものとなりました

が、せっかくの串カツも提供されているとあらば、今度はこの串カツを主役としつつ、ビールを嗜む、そんな味わい方も試してみたい限りです。

 

個性的でありながらも、理に叶った料理が味わえる、正に名店

国分寺駅周辺しか知らない私をしても、この町の奥深さを感じさせるお店と出会えました。

 

とんき 国分寺店

■ とんき こくぶんじてん

■ 住所:東京都国分寺市南町3-18-4 浅見ビル1F

■ 営業時間:11:40~13:30 / 17:00~21:30

■ 定休日:火曜日

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