国分寺駅前の人気中華料理店、あひるのたまご　お酒が進む絶品中華料理が勢揃い

この日の晩ご飯は、数日前に訪問したものの、臨時定休となってしまっていた中華料理店へとリベンジに

向かった先は、これまた何度も訪れてきた国分寺駅の南口

居酒屋が多く建ち並ぶ北口とは異なり、南口は個人経営のお店が多く軒を連ねているスポット

 

その一角で以前より気になっていた中華料理店となるのがこちら

「あひるのたまご」となります。

 

ダイニングの様なオシャレな外観から、近年オープンしたばかりの新店を思わせますが、

こちらの看板によると、創業はなんと昭和59年

およそ35年の歴史を持つ、国分寺でも由緒ある中華料理店になるとのこと

 

とは言え、35年前にこの外装で中華料理店を営んでいたとは考えられませんので、数年の間にリニューアル等を果たしたのかどうだか

まあ、国分寺在住から僅か1ヵ月の私に、そこまで過去のことが分る訳でも無ければ、それをお店の方に聞き出す様な社交的な一面もありません

まずは歴史に裏打ちされた、料理の数々を味わうべく店内へ

そのオシャレな外観通り、ダイニングを思わせるオシャレな内装がお出迎え

一見すれば、そこが中華料理店であるとは思えない、異文化情緒漂う店内にて、35年の歴史を持つ中華を頂いてみようと思います。

国分寺駅南口から徒歩１分の人気中華ダイニング　あひるのたまご

ネットで国分寺駅近くの中華料理を検索した際、真っ先にヒットした先となるのが、本日の訪問先となったあひるのたまご

口コミ等の評価も実に良く、以前より気に留めていたお店ではあったのですが、前述した通り突如の臨時休業に出くわしてしまい、遅ればせながらの訪問となりました

 

ちなみに、この日の到着時刻は17：30

世の会社員達が晩ご飯へと出向くにはまだ早く、店内にも先客は無し

とは言え、前述した通りこちらのお店は人気店らしく、テーブル席のうち3席は、すでに予約済みとのこと

 

まだ早い時間でもあることから、6人掛けの団体向け席へと通され、メニューへと向かうことに

さて、こちら「あひるのたまご」のメニューですが、事前にも予習を済ませてきた通り、これもまた中華料理店らしくない、シンプルなメニューとなります

大衆中華から始まり、町中華、高級中華と様々な区分はされるものの、これら全てに共通する特徴となるのが

「理不尽なほど、とにかくメニュー数が多い」

これこそが、中華料理店であり、その特徴とも言えます

 

対し、こちら「あひるのたまご」では、無闇矢鱈に手を広げることを良しとしないのか、提供されるメニューは上記の品のみ

しかも、ランチ営業は行っておらず、お酒と共に頂くことが前提となるにもかかわらず、メニューは厳選されたモノばかりなのです

 

しかし、これだけの商品数にもかかわらず、平日の早い時間から3組の予約が入っている人気店

きっと、何を食べても間違いないレベルの高さであること、提供する1品1品に自信を持っていることが伺い知れる、潔いラインナップとも言えます。

 

ちなみに、上記メニューとは別途になりますが、

当日いきなりの訪問でも、注文が可能となる「あひるセット」なるコースがあるとのこと

前菜、サラダ、餃子、麻婆豆腐までのセットで1280円

更に、蒸し鶏のねぎ塩だれ、春巻き、点心三種、蟹と青菜のあんかけチャーハン、デザート

以上をあわせた合計9品までを注文しても、2980円とのこと

 

これはこれでかなりお得なメニュー

ですが、人の作ったレールの上を歩きたくない私にとって、決められたコース料理のみを味わう事は出来ず

お得に感じるセットメニューではありますが、敢えてこれを選ばず、単品での注文を選ぶモノとします。

餃子にチャーハンの定番から、黒酢酢豚にエビマヨとなんでも絶品！！

決してメニュー数こそ多くないながら、その商品名を熟考すればするほど、興味をそそられる品ばかりである、あひるのたまご

まずはお通しとばかりに、一品目に注文したのがこちら

大人のポテトサラダとなります

 

キャッチーなネーミングからして、スパイス系を想像していたのですが、良い意味で予想を裏切ってきたこちら

ポテトサラダとは名ばかり、その実態はほぼ、ポテトコロッケ

 

正確には、衣を持たないコロッケの中身、とでも言うべきでしょうか

トロトロしたポテト、そこに含まれる挽き肉

そして、全体にまぶされている、フライパンで軽く焼いたパン粉となっており、コロッケを頂いている様な錯覚を覚える、不思議なポテトサラダ

これが当然、ビールにマッチする訳なので、お酒のお供＝大人の・・・といった意味合いなのでしょう

 

続いては、中華の大定番となる

こちらの焼き餃子

程良く食べやすいサイズが5つで、脇にはピリ辛に味付けられたもやしが乗ってくる、浜松スタイル

餃子の皮はモチッと柔らかく、庵は野菜がたっぷり

これもまた、ビールとの相性が抜群で、ポテトサラダと餃子のみでジョッキを完飲してしまえます。

 

続いては、これこそ大人仕様とも言えそうなピリ辛スタイルで登場

中華のニューウェーブとも言うべき一品、エビマヨになります

 

子供も大好きなエビマヨではあるのですが、こちらのマヨネーズには辛子入り

そして、登頂には一味唐辛子が掛けられていて、ピリッとした辛味が特徴

その点から、子供にはスパイシーすぎるものとなりますが、大人であれば最高にハマる程良い辛味

そして、中の海老のプリプリぶりに、衣のサクッとジューシーな食感と、これまた抜群の出来映えを誇っておりました。

 

続いては、これもまた中華の定番であり、お店の格を知る上で絶好の品

土鍋に盛られて登場した、麻婆豆腐になりますゴロッとしたタップリの豆腐に、これまたたっぷり使われている花椒の香りが心地良い一皿中でも特徴的なのが具材の肉で、こちらでは挽肉だけで無くモツがタップリ使用されています辛味を帯びたモツは当然、食欲をそそりお酒も進む味付けではあるのですが、それ以上に白米が欲しくなる組み合わせランチにこの麻婆豆腐を出していたら、頻繁に足を運ぶ事が間違いない、そんな麻婆豆腐となりました。事前に得ていた情報通り、品数こそ多くないものの、出てくる料理はどれも、ひと癖ふた癖ある強者ばかりあれもこれも食べたい所ですが、そろそろ満腹が近づいて来たことで、〆を計算しながらのラスト2皿へまず1皿目に選んだのが、

こちら、特製ダレの黒酢酢豚になります

 

見ての通り、使用しているのは黒酢ながら、甘みが強く酸味は控えめ

個人的な話ですが、酸味強い酢豚が苦手なだけに、この味付けはダイブ好みです

そして、この甘み強いタレにアクセントを与えてくれるのが、登頂に乗るパクチー

甘み強いタレに少量を乗せ、豚肉と共に運ぶと程良い苦みが甘み一辺倒にせず、面白い風味を加えてくれます

 

主役となっている豚肉も、タレがしっかり絡んだ衣のパリッとした食感、その奥からジワッと溢れる豚の旨味がバッチリ

具材には蓮根も含まれているのですが、これもまた、豚肉には無い食感を与え、面白いアクセントを与えていますね

 

そして、最後の〆にはもちろん

昔ながらのチャーハン、をオーダーする事に

 

その名の通り、具材には

・卵

・ネギ

・チャーシュー

・なると

と、至ってシンプル

 

これらの具材をパラッパラになる様、強い火力でしっかり炒める・・・いや、焼かれたと表現する方が正しいですね

強い火力で水分を飛ばすからこそ、実現される正に「昔ながら」がシックリくる、クラシック系チャーハンとなります

そして、お皿の脇を飾る紅生姜もまた、クラシカルの象徴であり、油っぽさを抑える素晴らしい働きを見せておりました。

 

といった具合に、総勢6品を存分に楽しむものとなった、あひるのたまごへの初訪問

再三触れている通り、厨房で鍋を振っているのが店主さん1人であることからか、提供されるメニュー数は限られているものの、出てくる品は全て手の込んだ品ばかり

クラシカルな伝統的中華を継承しつつも、その奥には最新の技術、食材、味付けを研鑽し組み合わせている、新旧の入り交じった独自の中華料理を堪能するものとなりました。

 

ただ、惜しむらくはアルコールメニューが、料理同様に控えめである・・

というか、私好みのドリンク（焼酎やお酒類）が少なかった事

それと、ホールを担当しているスタッフさんに、イマイチ覇気が感じられなかった事、でしょうか。

 

まあ、多くを望みすぎてもアレなのかも知れませんが（笑）

いずれにせよ、料理については全て満遍なく、美味しく頂くものとなりました。

 

あひるのたまご

■ あひるのたまご

■ 住所：東京都国分寺市南町2-16-20

■ 営業時間：月～土 17：00～23：30 / 日曜 16 : 00〜22 : 30

■ 定休日：不定休